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フラグルロック45話『Wembley and the Great Race/勝っても負けても』 その1 [フラグルロックで英語勉強]

今回取り上げるのはシーズン2から『Wembley and the Great Race
日本タイトルは「勝っても負けても」だったかな。

この話、各インタビューやファンの間で話題になったのを聞いたことがないのですが、これ、なかなか秀作じゃないですか!

ストーリーはゴーボーとウェンブリーが競争する話です。このテの競争はいつもゴーボーが1位を取るもんだと思ったら、なんとウェンブリーが勝っちゃうんです。ウェンブリー自身もびっくり! 
ゴーボーは負けたことを悔しがっていて・・・そりゃそうだよ、「競争するからには勝ちたい、負けたら悔しい」というゴーボーの気持ちは当たり前だもん。
でもウェンブリーはそうじゃない。初めから自分が勝つなんて考えたこともなくて、「ベストを尽くすことが大事なんだ」って思ってる。結果1位になって、ゴーボーも喜んでくれると思ったけど、ゴーボーの様子を見て友情が壊れるんじゃないかって恐れ次の競争では・・・。
この話はレッドが間に入ってることで一層面白くなってます。「ウェンブリーが勝ったのは運が良かったからだ」というゴーボーにレッドが「負け惜しみ」だと返して、ゴーボーとウェンブリーのタイマン勝負になるの。二回戦ではレッド曰く「ウェンブリーはわざと負けた」って。それを知って怒るゴーボー。ふたりに挟まれて、ウェンブリーは最後にキレちゃいます。
「もう一試合だって?!よーし、やってやる!でも今度は勝つか負けるかじゃない、ぼくはぼく自身のためにやるんだ!」と言い、自分の力を信じて競争するんですね。いつもどっちつかずのウェンブリーだけど、一旦決意したらとても強くなれる。そこには純粋で真っ直ぐな気持ちしかないから、ゴーボーも間違いを悟ることになります。

いいねえ。子ども番組はこうでなくっちゃ!

フラグルロックが子ども番組として優れている点のひとつは、キャラクターがちゃんと学んで大きくなるところを見せているところだと思います。
ゴーボーにしたって、リーダーでヒーローだからいつもフェアで寛大でいるべき、じゃなくて、ダメなところや未熟なところがちゃんとある。この話ではレッドに負け惜しみだと言われてムキになっちゃうところとか、2回戦で勝って「どうだ、負け惜しみじゃなかっただろ」って得意になるところとかね。他の回でも時々我を通そうとしたり、わがまま言ってたりことがあって、例えば#29『Uncle Matt Comes Home/お帰りなさい冒険マット』で自分のやり方と違うおじさんと衝突したり、#60『Gobo's School for Explorers/規則をまもれば』で仲間の状態も顧みず冒険させようとしたり、#54『Pebble Pox Blues/病気がなんだ』で看病してくれるレッドにわがまま炸裂してたり(ノ∇≦*)あはは!(ゴーボーにとってレッドはわがままを言いやすい相手なんだと思う。そして私は、お気づきのように、ゴーボーとレッドの関係がお気に入り)
ゴーボーは一見ヒーロータイプに見えるけれど、所謂ヒーロー像ではなく、成長する余白がいっぱい残ってる感じがします。

もうひとつ、この話のいいところは、競争することの価値も同時に描かれていること。『Wembley and the Great Race』「ウェンブリーと偉大なレース」というタイトルが示す通り。親友同士の競争、どちらかが勝って、どちらかが負ける。ゴーボーのように競争して勝つことが大事と思う子も、ウェンブリーのように勝負より友情第一だと考える子も、自分に照らし合わせて見ることができると思います。

前回取り上げたベグーニーの話との差はなんなのさ(失礼!) この話は非の打ちどころがない。子ども番組としても王道の回だと思います。



日本語でストーリー紹介


今回は会話方式で。

怪我したレッドの代わりにレースに出ることになったウェンブリー。レッドコーチで猛特訓。
レッド「ゴーボーの負けた顔が見えるわ」
ウェンブリー「ゴーボーには勝てないよ。ぼくはベストを尽くすだけさ」

一回戦 Rockbeetle Race(ロックビートルレース)…ウェンブリー1位

ウェンブリー「やったー!信じられない。ゴーボー、ぼく勝ったよー!」
ゴーボー「負けるなんて…!ウェンブリーが勝ったのは運が良かったのさ」
レッド「負け惜しみ言っっちゃって!」
ゴーボー「誰が負け惜しみだって?!今度はふたりだけで勝負だ!」

ウェンブリー(ゴーボーが負けて旅に出る妄想)「ゴーボー、行かないでー!!」

ウェンブリー「ぼくレース止める」
ゴーボー「今更何言ってんだよ!友達ならぼくにチャンスをくれるべきだろ」

二回戦 Front&Back Race(フロント&バックレース)…ゴーボーの勝ち

ゴーボー「ほうら、負け惜しみじゃないもんねー」

レッド「ウェンブリー、あんたわざと負けたわね」
ウェンブリー「くだらないレースより、ゴーボーとの友情が大事なんだもん」
ゴーボー「わざとだって?! ウェンブリー!! 友情なんか忘れて、もう一回ぼくとレースだ!」

ウェンブリー「頭いたーい、おなかいたーい」
レッド「ゴーボーが負け惜しみなんか言うからよ」
ゴーボー「わざとウェンブリーは負けたってレッドが言ったからだろ!」
ウェンブリー「ふたりともいい加減にしてよ!ぼくをダシにしないで! ぼくは勝ってもlose(友情をなくす)、負けたらlose(負け)、勝っても負けてもloseじゃないか。ゴーボーはぼくが勝ったのは運が良かったって言ってて、レッドはぼくがわざと負けたって言ってて、ぼくは、ぼくは自分でも分かんないよ…。レース?分かった、やってやろうじゃないの。でもふたりのためじゃない。ぼくのためだ!!」
ゴーボー「ワオ…!」

三回戦 Run-Hop-Swing&Run Race(ラン・ホップ・スウェイング&ラン レース)…鼻の差でウェンブリーの勝ち

表彰式 ウェンブリー優勝
フラグルたち「ウェンブリーおめでとう!」
ウェンブリー「勝った!嬉しい!でもレースより大事なモノをなくしちゃった…親友を…!」
ゴーボー「ぼくたちは今でも親友同士さ!ごめんね、ぼく負け惜しみだったよね。優勝おめでとう。キミは最高だよ!」
ウェンブリー「本当に勝者になった気分」



前置きが長くなったので、今回は博士のシーンをやります。フラグルのシーンは次回。

― 博士と犬のシーン ―

前半部
ネッドと電話している博士

 博士 “ So you think Sprocket looks as if his fur-coat came off the rack? ”
  ■ off the rack 「既製の」「出来合いの」という意味。面白い表現だなあ。
  「スプロケットはまるでそこらへんによくある毛並に見えるってるのか?」

こんなこと言われちゃ黙っておれません。スプロケットはドッグショーでチャンピオンになる、出ないのは他の犬にチャンスを与えるためだって怒ってます。

 博士 “ Sprocket, you know that big exhibition dog show coming up? I told Shimmelfinney you’re going to win it.”
  「スプロケット、知ってるだろ、でっかいドッグショーがあるんだ。シメルフィニーに言ってやったぞ、きみが勝利するって」


中間部
ドッグショーの前に体を綺麗にしなければなりません。でもお風呂を嫌がるスプロケット

 博士 “Sprocket, don’t look on this bath as a bath.Think of it as a…gateway to victory!”
  「スプロケット、これを風呂と思うな。こう思え…勝利への門だ!」

(っ*≧▽≦)つあはは!

 博士 “ Sprocket, if you’re not in this bath by the time I count to 3, I’ll call Ned Shimmelfinney, and tell him that the dog show is off! ”
  「3つ数えるまでに風呂に入らなければ、ネッドに電話してドッグショーはなしだと言うぞ」

この「3つ数えるまでに○○しなければ」っていうのを博士の台詞で覚えちゃおう。If you ○○ by the time I count to 3, I’ll.... よし、覚えた(ノ≧∀≦)ノ

後半部

 博士 “ 2 and 99/100, 3! I should never have bragged to Shimmelfinney about that dumb dog show. But I didn’t want him making fun of you.”
  ■ brag about 自慢する
  「2と100分の99、3! あんなドッグショーのことでシメルフィニーに自慢すべきじゃなかったよ。でもわたしはキミを笑いものにされたくなかったんだ」

それを聞いたスプロケットは自分でお風呂に入りますが、博士は電話でこう言っています。

 博士 “ I don’t need to enter Sprocket in any dog show, because I already know he’s the best! ”
  「どんなドッグショーにもスプロケットを出す必要はない。なぜならわたしは彼が一番だって知ってるからな!」



フラグルのシーンは次回~♪



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