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フラグルロック14話『The Challenge/リーダーはどっち?』のリスニング その1 [フラグルロックで英語勉強]

久しぶりのフラグルロックのリスニング

今回取り上げるのは14話『The Challenge/リーダーはどっち?
(コンプリートDVDファーストシーズン3枚目に入っています)

日本版では「リーダーはどっち?」というタイトルですが、オリジナルは「The Challenge」
つまりどっちがリーダにふさわしいかというテーマではなく、リーダーとしての「挑戦」がテーマなんだと思います。

この話はかつてNHKエンタープライズからVHS化された4巻のうちのひとつです。(今は絶版)


見どころはゴーボーとレッドのやり取り。レッド相手だとゴーボーがムキになるのがかわいいの~っ(ノ≧∀≦)ノ
もひとつ、この回、ブーバーのセリフ回しが最高に活かしてることです!


ヾ(❀╹◡╹)ノ゙【この回のトリビア】
・モーキーが出ない
・ゴミーさまも出てこない


この回のキーワード
 leader … リーダー
 leadership … リーダーシップ
 boss … ボス
 decide … 決める、決定する
 pumpkins and parsnips … かぼちゃとパースニップ
 wishes … 願い、望み
 magic Genie … 魔法の精、大魔王
 bushel basket … ブッシェルバスケット
 under the basket … かごの下
 His ears fall off. … 耳が取れ落ちる
 funeral dirge … 葬式の歌
 Pick up the tempo. … 「テンポを上げる 」「元気づく」


フラグル用語
 Yellow Cavern …イエロー洞窟
 Gorgliousus … ゴーグ病



ストーリーはVHSの裏の説明から引用します
ー(引用始め)ー
日ごろからリーダー格気取りのゴーボーに、勝気なレッドは反発をおぼえていた。
ある日、レッドは「私がリーダーになる」と口論を始めた。その結果、ゴーボーとレッド、そしてブーバーの3人は、ゴーグ族の王様に捕まってしまった。ところが、王様は珍しく王子ゴーグにこの3人をあげたのだった。リーダーたる力量を見せようと、レッドが考えた計画はカゴから現れる大魔王の声をまね、王子をごまかして逃げるというものだった。
計画は一応成功した。でも、ゴーボーの協力によって助かった面も多くあったのだ・・・。
ー(引用終わり)ー


日本吹き替え版が手元にありますので、日本版ならではのナイスな吹き替え訳もいくつか紹介したいと思います。加えて、オリジナルならではのユーモアが日本版には表現されていなかったり、意味が違うところも発見しましたので、併せて書いてみます。




 緑文字…吹き替え訳
 オレンジ…私なりの意訳



ー フラグルのシーン -

 レッド"Why does this always happen to me? Every time I have something planned, he pulls this silly stuff and he doesn’t even check with me first."
 「ゴーボーっていつもこうなんだから!あたしの忙しい時に限ってなにかやろうなんて言いだしてさ。人の都合ってもん考えてないのよね」

この吹き替えレッドらしくて好き~!

レッドは文句を言いにゴーボーの部屋へ
ゴーボーいわく、マットおじさんが面白そうな地図を残してくれたからイエロー洞窟にピクニックに行くことに決めたって。でもレッドは水泳大会を予定してたの。「水泳を伸ばせば?」「ピクニックを伸ばしなさいよ」と(ここではまだ穏やかに)やりあってます。

 レッド ”Be serious, Gobo. How come you can get to decide all the time? ”
 ウェンブリー ”Oh, Red. You know Gobo act as our leader. That’s just the way it is! ”
 レッド ”Gobo, just why is that? ”
 ゴーボー ”Huh? Oh, I don’t know. It just kind of happened. I mean, I suppose any one of us could be leader. ”
 レッド ”Oh, good! I’ll take the job! ”
 「真面目に聞くけど、どうしていつもあんたが決めるのよ?」
 「だってレッド、ゴーボーはぼくたちのリーダーなんだから当然だよ」
 「ゴーボー、どうして?」
 「ん?さあ。成り行きだよ。つまりぼくたちのリーダーなんて誰がなってもいいじゃない」
 「よかった!じゃあたしがなる!」

ビヨ~ン(ゴーボーのギターの音)
ここ、吹き替えでは「いつからなの?」になってますが、”just why is that? ” なので「いつから」じゃなく理由を尋ねてます。

「リーダーとして決めます。ピクニックは明日でーす」とレッド。慌てるゴーボー

ゴーボー "Let’s be reasonable about this! " 「無茶言うなよ!」
  ■ Be reasonable!「無茶言うな」


ヾ(✿≧◡╹)ノ゙✿~~~【笑えるシーン】~~~♪(ノ∇≦✿)♪
 ウェンブリー ”Oh-oh.Sounds like an argument.”
 ブーバー ”Argument, nothing. It’s an attempted coup.”
  ■ attempted coup クーデター未遂事件のこと
  「やだねえ。こりゃもめますよ」
  「好きなようにやらしたら?」

ウェンブリーの吹き替え訳いいなあ。
ただブーバーはargument「論争」「口論」じゃなくattempted coup だと、つまり 「論争じゃない、クーデター一歩手前」って言ってるの。ブーバー流ユーモア表現だよね(ノ∇≦*)あはは!


ゴーボーの言うリーダーの気質は「特別な才能(special qualities)」、「強さと勇敢さ(strong and brave)」、「献身的(dedicated)」、「冷静さと機転(calm and tackful)」

 レッド ”Who says I’m not calm and tactful?! Boulderbrain?! ”
 ゴーボー ”Who’s a boulderbrain?! You lump!! ” 
  「あたしが冷静じゃなく機転が利かないって言いたいの?! この石頭!」
  「石頭だって?! このまぬけ!」

boulderbrainと言われてlumpと言い返してます。このテのふたりのやりとりは時々出てきますね~。ゴーボーにboulderbrainって言ってるシーンは別の回でもあったはず。レッドの造語だよん。


二人を止めに入るブーバー
 ブーバー ”Hold it. You two shouldn’t be fighting about who’s going to be leader. Good grief! The very fabric of society is breaking down! ”
  ■ fabric of society 社会組織
 「やめてよ!ふたりともどっちがリーダーになるかなんてケンカするなよ。やれやれ!まさに社会の構造が崩壊するよ!」
ドーザーのビルを壊して食べ始めるブーバー(ノ≧∀≦)ノあはは!

ここの ”The very fabric of society is..." 以下が吹き替えでは「そんなくだらない喧嘩する奴がリーダーになれるもんか」になっていてそれはそれでもっともらしくて分かりやすいけれど、崩壊すると言ったそばからドーザーのビルを壊して食べるというユーモアなんだよね。


ぼくはマットおじさんからいろんなことを教えてもらってるんだから、とハガキのシーンになります。

【マットのハガキ】
タバコの説明です。
口に奇妙な筒を咥えて火をつける。どう見ても危険じゃないか。ひとりが咳き込み始めたのを見て水をぶっかけるマット。感謝されると思ったのに追いかけられたという内容。
タバコを吸う人のことをマットは mouth-burners と言ってます。吹き替えでは「ケムケム族」 うまい訳だなあ!

quick and decisive action 「迅速かつ決断力のある行動だ」とマットおじさんを褒めるゴーボー。そんなの作り話だと言うレッド。
再びケンカが始まりそうなのを見たブーバーはゴミー様に相談することを持ち掛けました。
ドーザーが建てたばかりのビルを壊して先に進むゴーボーとレッド。

 ブーバー ”We’re sorry, fellas. We’ll be back later to eat up the mess.”
  ■ eat up 「食いつくす」「ぺろりと食べる」
  「ああごめんよドーザー。後でちゃんと食べるね」


〖ゴーグの庭のシーン〗
危険がないか辺りをうかがいます。The coast is clear.  はい、このフレーズはフラグルロックの定番。
ふたりで行ってくれぼくはここで待ってるというブーバーだけど、いつものようにふたりに連れ出されます。

 ブーバー ”But I’m no good at sneaking! My field is cowardice and paranoia.”
  「でもこっそりは得意じゃない。ぼくの得意分野は臆病さとパラノイア」

このブーバーのセリフも再現されてませんでした。
この回ブーバーが面白いんです! でも吹き替え版ではその面白さが伝わっていなくて残念なの。



ゴーグの庭を横切る3人。
レッドが「ゴミー様は私がリーダーになるべきだと言うわ」と言い出したのでまたしてもゴーボーと言い合いに。
吹き替えでは「フラグルロックの外の国も知らないくせに!」「泳ぐんだってフラグルかきしかできないくせに!」「でしゃばりのおてんば娘!」「あんたなんか大っ嫌いよ!」・・・と続くんだけど、ここ、オリジナルではフラグルロックっぽい表現になっています。

ヾ(❀╹◡╹)ノ゙?【うまく訳せない台詞】 ❀~?
 ゴーボー ”You the leader?! You couldn’t lead your way out of a Doozer construction.”
 レッド ”You couldn’t lead water down a waterfall! ”
 ゴーボー ”You’ve got vision like a tunnel bug.”
 レッド ”You’ve got mashed radishes for brains! ”
 ゴーボー ”Oh, yeah? You couldn’t lead a squad of tunnel spiders! ”

うん。うまく訳せません。
リーダーにふさわしくないと言い合ってるシーンです。ゴーボーの言ったYou couldn’t lead…You’ve got … のフレーズをレッドが真似て言い返している面白いシーン。
…なんだけど、ゴーボーの最初のセリフは直訳だと「ドーザーの建築物の外じゃ自分すらリードできないくせに」になっちゃう。続いて 「君が持ってるビジョンはトンネル虫みたいだ」「あなたが持ってるのは脳みそ用のすり潰したラディッシュね!」「なんだよ。君はトンネルの蜘蛛の群れすらリードできないだろ!」みたいなカンジ。
フラグルかきといい、ここは吹き替えの方がすんなり。

9.jpg
ゴーボーとレッドはケンカに夢中でゴーグの王様が近づいていることに気づいてないの!
時すでに遅し。3人は捕まってバスケットかごに閉じ込められちゃいました!
”Boober, why didn’t you warn us?!”って、いやいや、ブーバーは何度も注意してたのにふたりが聞いてなかっただけだから!

 ゴーボー&レッド ”Now what do we do, Boss?” 「どうしますボス?」

leaderではなくbossなんですね。都合が悪くなって急に相手を「ボス」と呼んでいるのがおかしいです。


続きは次回~♪



 ~ 今回の使えそうなフレーズ ~

 楽しいイベントの知らせがいつも自分の都合の悪い時と重なると愚痴るレッドの台詞
  Why does this always happen to me?  「どうしていつもこうなの?」


 どうしていつもリーダーなのかと聞かれてゴーボーが返した台詞
  It just kind of happened.  「たまたま成り行きだよ」


 レッドがリーダーになると言い出し慌てたゴーボーの台詞
  Let’s be reasonable about this!  「無茶言うなよ!」


 ゴーグの庭を横切っている時の台詞
  So far, so good. 「今のところうまくいってる」




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