ロードランナーの攻略が終わったことだし、フラグルロックのリスニングに力を入れますか。

さて、今回は第1シーズンから『MAROONED』(ファーストシーズン17話。DVD1巻の3枚目に入っています)
オリジナルの題を知ることはその話を理解する上で重要なんだと最近になって思うようになったので、原題もちゃんと押さえとこう。
しかし

marooned

のっけから聞いたことない単語だなあ。、
調べたら無人島に置き去りなんてときに使う単語で、「取り残された」「置き去り」って意味なんだって。
周りから完全に断ち切られて孤立している状態のことね。絶望感たっぷり!


この話、第1シーズンの中でも異色というか、シーズン始まって以来の情緒的シーンがあるんです。
レッドとブーバーの正反対のふたりが、閉じ込められて絶望的な状況になっちゃうの。
フラグルロックの中で「死」という直接的な言葉が出てきたのはこれが最初だと思います。

(実は後のほうのシーズンで死を連想させる話がいくつかあります。中でも、最終シーズン88話『The River of Life』水が汚染されてフラグルロックが全滅しそうになりブーバーだけが頼みの綱になる話と、「死」そのものがテーマとなった90話『Gone But Not Forgotten』ウェンブリーが友達の死に直面する話はとても印象的)

DVDのボーナスの中でこの回の話をレッド役のKaren Prellさんとブーバー役のDave Goelzさんがしているのですが、子供番組、しかもそれまで陽気と滑稽さを出してきたマペットコメディ、歌と踊りのフラグルロックという作品で「死ぬかもしれないという絶望的な状況」をどう演じるのかと悩んだそうです。
そして演じた際には感動して泣いているスタッフがいたってなことを話しています。
レッド役のKaren Prellさんは第1シーズンで一番お気に入りの回なんだって。

レッドもブーバーも主役フラグルなので、見ているほうとしちゃ助かることは明白なんだけど、
それでも閉じ込められたシーンはとっても美しいです。美しいという言葉がぴったりなの!

で、で。
何がいいかって、こういう状況だと本来の姿が出ることなの。
そう、レッドとブーバーの本来の姿がね。
普段は「怖い」なんて絶対に言わないレッドが、強がっていたけど本当は怖くてたまらないとしおらしくなっているのも、反対に普段は怖がりで悲観的なブーバーが、落ち着いていてレッドを元気づけているところも、も~めちゃくちゃたまりません!
このシーンがあったことでふたりの人間味がぐーんと増したんだよね。


そうそう、NHKがかつて4巻だけ出したビデオのひとつがこれ。
「ともだちっていいな」というタイトルです(今は絶版です)


ってわけでファーストシーズン17話『ともだちっていいな』(原題『MAROONED』)のリスニング。
実は私が唯一持っている日本版の話がこれなので、吹き替えの訳も書いちゃおう♪
今回だけ
吹き替え訳→オリジナルでは何と言っているか→ニュアンスが違う場合は私なりの意訳
といういつもと違うパターンでやってみます。
せっかくだから最初から最後まで何回かに分けてほぼまるっとやってみようっと。
ただしどこまで聞き取れているのか分かりません。


フラグル用語
 the Spiral Caverns … スパイラル洞窟
 Felix the Fearless … 救助隊長、突撃フェリックス
 Fluffinella … ご存知博士の親友ネッドの猫 フラフィネラ


今回のキーワード
 limabean soup …ライマビーン(インゲンの種類)のスープ
 focus on the positive …前向きに考える、明るい考えを持つ
 rescue…レスキュー
 the Fraggle Rescue Squad … フラグル救助隊
 be squashed …ぺちゃんこになる、押しつぶされる


~ あらすじ ~
今日はブーバーの誕生日。こっそり誕生パーティを開いて驚かすため、準備の最中レッドはブーバーを連れてお化け洞窟へ。
ところが岩崩れが起こり、ふたりは閉じ込められ、出られなくなる。
ゴーボーたちの懸命に救助が始まる…

(今回は本文でまるっとやるので、大まかなあらすじに留めておきます)


長いので4回に分けて書いています。(4回分を一気にUPしています)