前回は「おしりぺんぺんだぞ」「やれるもんならやってみろよ」ってとこまででした。
ところで「やれるもんならやってみろ」を英語で言えと言われても咄嗟には出てこないんだけど、ゴーボーが使った
You and whose army! の他にも
Go ahead, make my day! とか
You'll be sorry! とか、もっと簡単に
Try me! なんてのも使えるみたい。合わせて覚えておこうっと。
マット
“ You, take that back!” ゴーボー
“ Yeah, I’ll take that back, so I can give it to you again.” マット
“ Well, I thought coming home was going to be fun! ” ゴーボー
“ Nobody but a Rock Clinger would want to go exploring with you!” マット
“ Well, I certainly don’t want to go with YOU!” ゴーボー
“ Oh, well, good! Good! Let’s call the whole thing off ! Agreed?” 「さっきの発言は取り消せ!」
「うん、取り消そう。また言うけどね」
「帰ってくるのを楽しみにしてたのに!」
「おじさんと探検したがるのはロック・クリンガーだけだよ!」
「もうおまえと一緒に行きたくない!」
「あっそう!じゃあいいよ!もうこんなの終わりにしよう! いいよね?」
take back … 言ったことを取り消す、撤回する
Let’s call the whole thing off ! …「(この関係は)もうやめよう」「(こんな馬鹿は喧嘩は)もうやめよう」ってな意味
喧嘩はおしまい。
ゴーボーもマットも「じゃあ帰ろうか、ウェンブリー」と辺りを見回すけれど、ウェンブリーの姿がないことに初めて気がつきました。「ウェンブリーはみんな仲良くしたがるから堪えられなかったんだ、でもウェンブリーひとりじゃ帰り道が分からないはず」とゴーボー。
ウェンブリーを探すふたりだけど、ここでもゴーボーとマットおじさんは別々の道を指し示します(ノ∇≦*)
ゴーボー
“ Matt, you go your way, and I’ll go my way. I just hope one of us can find him.” 「マットは自分の道を行って。ぼくはぼくの道を行くね。どっちかひとりでもウェンブリーを見つければいいんだ」
また喧嘩にならないよう、穏やかに言っていますo(*⌒―⌒*)o
ゴーボーはこれまで
Uncle Matt と呼んでいたのに、ここではただの
Matt なんだヨ。
ふたりが別々の道を探し始めようとすると、全く違うところからウェンブリーが駆け込んできます(笑
マット
“ I should say! I found you! ” 「言った通りだ!見つけたぞ!」
ゴーボー
“ You found him? What about me?” 「誰が彼を見つけたって? ぼくは?」
マット
“ But you weren’t lost.” 「でもおまえは迷子になってないじゃないか」
なんだ、このやりとり(ノ∇≦*)あはは!
ゴーボーは
YOU found him. じゃなく
WE found him. の間違いじゃないかと言いたかったんだろうけど、マットってば him じゃなくhim and
you だと思い見当違いのことを言ってるのでおかしなことになっているわけね(ノ∇≦*)
二人が喧嘩している間にウェンブリーはロッククリンガーの住処を発見してたのね~(ノ≧∀≦)ノ
「ロック・クリンガーが住んでいるところは?」「クリスタル洞窟だ!」
マット
“ By golly! You’re right! I’ve discovered the Crystal Cavern!” ゴーボー
“ Wait a minute. Who discovered the Crystal Cavern?” マット
“ I did, of course.” ゴーボー
“ What about me?” マット
“ Why would I discover you?” By golly! …「おやおや!」「まあ!」
「おやまあ! きみの言う通りだ! わたしはクリスタル洞窟を発見したぞ!」
「ちょっと待ってよ。誰がクリスタル洞窟を発見したって?」
「わたしだ、勿論な」
「ぼくは?」
「どうしてわたしがおまえを発見せにゃならんのだ?」
ここも上と似たようなやりとり(ノ∇≦*)
I’ve discovered じゃなく
We've discovered だろと言いたいゴーボーと、I’ve discovered the Crystal Cavern じゃなくI’ve discovered
you と勘違いするマットのすれ違い会話(ノ≧∀≦)ノ
ふたりの会話を聞いて、とうとうウェンブリーキレました。
ウェンブリー
“ You’re both driving me nuts!! The fact of the matter is I discovered it. ” You’re driving me nuts!! …「(あなたのせいで)気が狂いそうだ!」 「ひどくイライラさせる!」ってな意味の慣用フレーズ
「ふたりともいい加減にしてよ!! クリスタル洞窟を発見したのは、本当はぼくなんだよ」
うんうん!その通り!
ゴーボーもマットおじさんも喧嘩に夢中で、力を合わせることもなかったんだから、どっちもクリスタル洞窟の発見なんてできなかったんじゃないかな。
ウェンブリー
“ Is it DO important who discovered it? What’s important is that it got discovered.” マット
“ Discovery is the most important thing, all right.” 「誰が発見するかがそんなに重要なの? 大事なのは発見することそのことじゃないの?」
「“発見”こそ最も重要なことだな、確かに」
ウェンブリーの言葉に反省するふたり。この回はウェンブリーがとってもいいですね~!
マットは「今日は多くのことを発見した」ってo(*⌒―⌒*)o
クリスタル洞窟ではロック・クリンガーたちがキラキラおめめでこっちを見ているよ。
長居は無用!惚れられる前に逃げなくっちゃ~~(ノ∇≦*)!
お土産用のクリスタルを持ってクリスタル洞窟を出ようとするウェンブリーとゴーボー。
洞窟内を見渡しているマットの独り言。
マット
“ The most beautiful place in the universe? Huh! Not after you’ve seen a used-car lot at sunset.” 「これがこの世で一番美しい場所? まさか。夕方の中古車場を見たことないのか」
used-car lot ってね、中古車ディーラーによる販売展示の駐車場のことなんだって!
not after ってのがイマイチうまく訳せないんですが、クリスタル洞窟より夕日に浮かぶ中古車のほうが美しいと感じるマットにはおかしさとともに感慨深いものを感じます。
マットの独り言を聞いたゴーボーにはきっと
used-car lot なんて分からないはずで、マットおじさんにはマットおじさんの世界があると感じたのだろうと思います。
クリスタル洞窟から戻り、約束通りレッドにクリスタルをプレゼントするシーン。
レッド
“ Wow. Gobo, Uncle Matt, I’m sorry I said you guys weren’t good explorers. ” ゴーボー
“ Oh, hey, don’t apologize. Actually, it was Wembley who found the cavern.” ウェンブリー
“ Well, I was just sort of an accident. I wouldn’t have been anywhere near it if I hadn’t been following these two explorers.” 「ワオ!ゴーボー、マットおじさん、素晴らしい探検家じゃないなんて言ってごめんなさい」
「謝るなよ。ホントはね、ウェンブリーが洞窟を見つけたんだ」
「ちょっとしたアクシデントみたいなもんだよ。このふたりの探検家についていかなかったら洞窟の近くにいなかっただろうし」
みんな素直でいいコたちだなあo(*⌒―⌒*)o
パーティを始めようとするフラグルたちを背にしたゴーボーとマットのシーン。
ゴーボー
“ Matt, you have to leave. ” マット
“ What?! ” ゴーボー
“ You don’t have to stay here. Go back to Outer Space where you’re happy. ” マット
“ Then you’ve noticed. That is where I really want to be. ” ゴーボー
“ I can tell. ” マット
“ I thought I had changed, but you have, too. You’ve grown up. ” ゴーボー
“ Oh, thanks for noticing, Matt. ” マット
“Besides, if I go back to Outer Space, you can once again worship me from after.” ゴーボー
“ I’d like that. ” worship … 崇拝、尊敬
from after …遠くから
「マット、行かなくちゃ」
「なんだって?!」
「ここにいるべきじゃないよ。外の世界に戻ったほうが幸せだよ」
「気づいてたのか。わたしが本当にいたい場所に」
「そりゃ分かるよ」
「わたしは変わったんだな。おまえさんもだ。大きくなった」
「分かってくれてありがとう」
「それにな、外の世界へ戻ったら、おまえは遠くからわたしを尊敬できるからな」
「そうだね」
I can tell. は「そりゃ分かるよ」「分かってるから」ってな意味だと思う。こういう単純なもののほうが迷うことも多いです。
マットは再び外の世界へでかけることに。
ゴーボーとマットおじさんの最後のやりとりです。
マット
“You know, as soon as I get out there, I’m gonna start missing you again, Gobo.” ゴーボー
“ I’m gonna miss you, too, uncle Matt. And if you ever get homesick, well, come home! ” マット
“ I’ll be back for visits. But now, I want to leave you with something. ” ゴーボー
“ Really? What? Some words of wisdom? ” マット
“ No. My Rock Clinger. Take good care of the little wimp. Farewell, Nephew. ” ゴーボー
“ Oh, no! I’m being worshiped from a near! Ugh! ” 「ここを出たら、またすぐ寂しくなるんだろうな。ゴーボー」
「ぼくもだよ、マットおじさん。ホームシックになったら、帰ってきてね!」
「いずれ訪れよう。だが今はおまえに残したいものがある」
「ほんと? なんだろう? ありがたい言葉とか?」
「いや。わたしのロック・クリンガーだ。そのかわいこちゃんをよろしくな。じゃあな」
「なんてこった! こんな近くで崇拝されちゃう! うげっ! 」
最後に笑いを取ることも忘れません(ノ≧∀≦)ノあははは!
ところで ゴーボーの最後のところ
from a near って聞こえるんだけど、near の前に a? んんん?(ここはよく分かりません)
ゴーボーはマットおじさんを崇拝し、ゴーボーはロック・クリンガーから崇拝されちゃう、ということかと思うんだけど、どうだろう。(ちなみに、一度くっついたら一生離れないというキュートなロック・クリンガーが出てくるのはこの回だけだったり(ノ∇≦*)
博士の部屋に出たマット。
設置されたインスタントカメラに写るんですが、出てきた写真をポストカードだと勘違いしてます(ノ∇≦*)
マット
“ Dear nephew Gobo, the instant I returned to Outer Space, I was met by a little silver creature who gave me a present. How nice!” 「甥のゴーボーへ。外の世界へ戻ってすぐ、小さな銀の生物がプレゼントをくれた。ステキだ!」
博士とスプロケットは眠っていて、マットおじさんには気づかなかったとさ(ノ≧∀≦)ノ
―
今回の使えそうなフレーズ ―
言い争いの後に言ったゴーボーの台詞
Let’s call the whole thing off ! 「(こんな関係は)もう終わらせよう」「(こんな馬鹿は喧嘩は)もうやめよう」
クリスタル洞窟を見つけた際のマットの台詞
By golly ! 「おやまあ!」
やりあうゴーボーとマットにウェンブリーが言った台詞
You’re driving me nuts! 「気が狂いそうだよ!」
この回のリスニングの感想を。
マットおじさんがフラグルロックに帰ってきてゴーボーとやりあうんですが、英文的には簡単でも単語を知らずに詰まることが多かったです。マットの使う単語も発音も彼独特のものがあるからねえ。
例えば、
whippersnapper や
laddie 等の男の子向けの愛称部分。
それに、
stodgy や
spanking 等の難しい単語。
このあたりでつまりまくるの。
あと、ここには書いていないんですが、
expedition(探検旅行、遠征) は分かっても
jaunt(遠足、遊山旅行)が分からなかったりね。
今回一番分からなかったのは、ロック・クリンガーを見つけたマットの台詞で、
“ I shall follow it thither.” って言うんだけど、この
thither が分からなくて、うがーってなりました。
thither…古語で「あちらへ」という意味
「over でいいじゃん!」「there じゃだめなの?!」って叫んだわよ! なにもこんな古めかしい難しい単語使わなくたっていーじゃないかぁー(笑
(追記 2013年9月)
公式動画にこの回のフランス版の博士のシーンがupされましたので、貼っておきます。
Jim's Red Book "French Fraggle Rock"